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カメラ漫画夜話 番外編 デジカメ少女百景

  • 写真: デジカメ少女百景
(たかみち、閂ひすい、関谷あさみ、上田夢人他 一迅社)
こういうコミュニティを主宰して、書評(と言い切るのも烏滸がましいと言えば言えますが)を書いている私ですから「非実在」のかわいい女の子には滅法弱いです。となると誰かいい感じの女の子がカメラを使っている場面が漫画なりアニメであればそれが物欲を擽られる元となり、瞳のフォトグラフの一宮先輩に惚れこんでGRDを購入し、同じGUNP様の「茜色の方程式」でヒロインの一人、しかも私の好みの娘がオリンパスペンE-P1を使っていた時には嬉しさの余り小躍りしたものです。けいおん!(アニメ版)を見ていても秋山澪を贔屓にしているからにはロモLC-Aは買わないととまで思ってましたしねぇ(その後宝の持ち腐れになる上他にフィルムカメラもいっぱい持ってるからと断念しましたが)。
そうして私のようにどこの誰やらが使っていたのと同じカメラが欲しいというのが購入の動機になり得ることもあれば、既に持っているカメラを素敵な誰かが使っているのを見ると嬉しくなる、そういう経験をされた方は多いのではないですか。これから紹介する「デジカメ少女百景」を読んでそう言う気持ちになれたなら、貴重な容量を割いてお話させていただく甲斐もありましょう。

本書は左ページにカメラに女の子を絡めた挿絵、右ページにカメラ(機種は5/11現在現行販売のカメラ40種。価格は7月の量販店価格)のスペック紹介、解説、カメラの得意領域、注釈、評点を掲載するという構成になっています。挿絵はカメラの特性をきちんと抑えて描かれてるのが多いのが高ポイントですね。パナソニックLUMIX TZ10で自分の作ったお菓子を撮る娘、工事現場でリコーG600を片手にスピーカーで何やらしゃべる娘、ポラロイドTWOで今プリントされたばかりの写真を被写体になった猫に見せる娘、オリンパスペンE-P2を提げて歩き回る新聞部員、キヤノンEOS7Dで嬉しそうに娘を撮るお父さん、ペンタックス645Dを三脚に据えて夕景を撮る娘……いずれ劣らぬかわいい娘揃いでこれだけでも楽しめます。某大型掲示板では適当にカメラ持たせてればいいだろというのが気に入らないという書き込みもありました。確かにコンデジの持ち方が不安定とか、デジ一を片手で持つなとか、645Dを三脚に据えるにしてもセンターポール長めに伸ばしてるのは危なくないかというツッコミどころもあるにしても、そこまでお堅いレビューが全てというコンセプトの本でもないし、このカメラはこんなこともできるんだ、という機能を見て自分に合うカメラはないかという参考に少しはなると思うのですけども。

で、レビューは至ってコンパクトにまとめてあります。こちらのようにダラダラ書くのでは決してなく、16字×39行×2段以内でコンパクトにまとめて、紹介しているカメラならではの特徴や面白い機構にもきちんと触れてそれぞれにこういう個性とメリットがあるのですよときれいにまとめられてます。誤植が多いのはちょっと?ですが。
「ダブルズームキットで10円を切る価格」
という記述を見た時は吃驚しました(10万円が正解ですね)。
機種の選定もごく一般的なコンデジや写メからエントリーデジ一、旗艦機、中判までと幅広く網羅してあり、その中にトイデジカメも混じっているというのが芸が細かいです。オリジナルの萌えっ娘目当てならもちろん、ごく最近のカメラを使われている、或いは興味がある方なら読む価値はあると思います。それでなくてもさきにも触れた通りカメラの良さは解説で簡潔で的確に抑えてあるので少なくともこちらに掲載されているカメラ選びの参考には使えるのではないですか。
2010年7月25日 こーちゃん (4)
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