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ラビットスクーター S−71 I型 昭和30年

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写真: ラビットスクーター S−71 I型 昭和30年

写真: ラビットスクーター S−71 ?型 配線図 写真: ラビットスクーター S71−I型

昭和30年
初代の「ジュニア」であるS−71の初期型。
正式名称はS−71であり「?」型とは言わないがマイナーチェンジ後
の「?」型との便宜上の区別のために?型と呼ぶ。

ハンドル固定のヘッドランプにカバーが付いた「ずきん」と呼ばれる
タイプで上から見るとS−48の?型のナセルに似た雰囲気が感じられる。

ハンドルポストの下に「キー孔」の記載があるが、ここはいわゆる「キー」
を差し込む穴では無い。
S−71の?型には「くるまのキー」が存在しない。
この「キー孔」はハンドルロックの南京錠を差し込む穴であった。

では…エンジンの「オン・オフ」はどうするのか?
実は常に「オン」状態でいつでも誰でもキックを踏めばエンジンはかかり
走行できてしまう。
エンジンを止めるときのみ今で言うところの「キルスイッチ」を押す。
キルスイッチを押すと発火コイルに行く配線がショートされて発火せず
エンジンが止まる仕組みだ。

S71型に限らず後継のS72そしてS82の?型までジュニアには
バッテリーが装備されておらず、エンジンはマグネトーの発電で点火
ヘッドライト、テールライト、ホーンの電装装備品はエンジンがかからない
と作動しない構造であるので「常にオン」でもまったく問題は無いのだ。

左グリップには「切換スイッチ」と表記される部位があるが、
この切換スイッチは「ヘッドライト上下切換」「ホーン」「エンジンキル
スイッチ」がまとめられている。
因みに上位機種スーパーの「S−61」にはウインカーが装備されているが
ジュニアにはしばらく未装備であり当然ウインカースイッチも無い。

ハンドルグリップによるミッションの切換も表記されているが
奥へ押し込む操作でハイに、手前に戻す操作でロー側にシフトする構造は
S−71とS−72だけでS−82以降のジュニアをはじめとする全ての
ミッショングリップチェンジは全くの反対側への操作でシフトする。
手前に戻す操作でハイ側、奥へ押し込む操作でロー側になる、後年4速の
ツーリングではクラッチレバーが天に向った時が4速である。

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