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仔羊のラグー四川風〜芝麻醤のオランデーズソース〜@稲荷屋・台東区稲荷町

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写真: 仔羊のラグー四川風〜芝麻醤のオランデーズソース〜@稲荷屋・台東区稲荷町

写真: 水炊き中華そば・特製しお@鳥藤豊洲市場店・江東区市場前 写真: 中華そば(大)@末廣ラーメン本舗高田馬場分店・新宿区高田馬場

らーめん 稲荷屋
  台東区元浅草2-10-13 島田ビル1階

 前々日のディナータイムから三日続けて提供の限定メニュー。Twitterを眺めて情報収集しているとたまたま目に留まった。仔羊?四川風?どんな麺料理なのか全く想像がつかないが、好きなものの名前が二つ並んでいるのでこれは食べて味を確かめるしかないと思い訪れた。ツイートをよく見ると提供は13時からとのこと。ランチタイムのピークが過ぎて多少余裕が出てから出しますということなんだろう。当方も、たまたまこの日は諸般の事情でいつもの時間に出かけることが出来ないので都合がよい。ということで13時半にお店に着くと、混雑はなくお客の入りは半分ほど。その後は訪れてくる客もいるものの、食べ終えて退店する客の方が多く、徐々に閑散としだした。お店に入ってすぐの右手にある券売機には、限定メニューの名前と値段、それに使っている食材を知らせる紙が貼ってあるものの、メニューのボタン自体はない。いつものことなので、店員さんに声をかけて直接注文するとともに、代金の1800円をその場で支払う。
 7〜8分待っただろうか、店主さんから最初に小鉢が、続いて麺皿が手渡された。小鉢にはお肉が入っていて、ナヴァランという仔羊の煮込みをベースに四川風の肉味噌に仕立てたものだそうだ。少し食べてみると、酸味のあるブラウンシチューといった感じの味がした。貼紙によると、こちらに使われているのはラムショルダー、トマト、ブイヨン、ミルポワ、豆板醤、白ワイン、赤ワイン、ローズマリー、タイム、ローリエだそうだ。一方、麺皿の方は、底にオランデーズソースが張ってあり、そこに型枠を使って麺を丸い形に盛り、さらにナッツと野菜を載せてある。パッと見て思ったのは見た目が美しく、色合いが爽やかなこと。他のお客との店主さんの話によれば、春を意識したとのこと。確かに花咲く春にも見える。オランデーズソースは卵、溶かしバターの上澄み、芝麻醤、白ワイン、ノイリー・プラット(注:ベルモット)、ローズマリー、エシャロット、シブレット(=チャイブ)で作っているそうだ。ナッツは、アーモンド、カシューナッツ、クルミ、松の実を砕いたもので、また、野菜はカブ、ズッキーニ、ニンジン、インゲンを粗みじんに切ったものだ。最後に飾ってあるのはマイクロパクチーというパクチーのスプラウトで、結構高価なものとのこと。配膳を終えて店主さんから、「麺と肉味噌は、均質になるほど混ぜるよりも濃淡があったほうが味に変化がつくのでお勧めです。」とアドバイスがあった。このため、最初に肉味噌を麺皿の方に全量投入しかき混ぜるのではなく、グレイビーボートを使う欧風カレーのように都度適量を麺皿に移して混ぜながら食べることにした。麺は幅が1cm近くあって緩く波打つ平打ち。中華麺というよりはパスタのフェトチーネそのもののような気もするが、多分製麺過程でかん水を使っているから中華麺ということなんだろう。全体の味わいは、まぜそばとか汁なし云々とかラーメン系ものではなく完全に洋食。もっと言えばパスタ。特に、全く臭みの無い羊肉のラグーに、ナッツの風味が非常にマッチしていてものすごく美味しい。麺量も200gあるので、たっぷりの各種具材と相まって量的にも十分だ。
 たまに、こういう未知との遭遇も楽しいものだ。

・お気に入り度:◎

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